2024.06 30

インタビュー

「今の子どもたちに起業という選択肢を伝えたい」 ママ社長が作る小学生社長の輩出と親子起業のためのスクール事業とは


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「今の子どもたちに起業という選択肢を伝えたい」 ママ社長が作る小学生社長の輩出と親子起業のためのスクール事業とは

目次

土谷 矩未
株式会社Cheer up Jr. 代表取締役
山梨県在住、10歳の息子と7歳の娘をもつ2児の母。
18歳で上京し、短大卒業後、不動産会社の営業として数年勤務。
26歳でオーストラリアへ単身留学&就労。その後、バックパッカーで世界20ヵ国ほど周遊。
山梨県へ戻り、30歳で結婚&出産。下の子が0歳のときに、フランチャイズの学習教室の経営をスタート。もっとたくさんのこども達に向けて、私だからこそできる事業でサポートしていきたいと思い起業を志す。そんな中、CEOオーディションと出会い現在に至る。

留学先でスーツケースを捨ててバックパッカーに! 様々な視点で子どもを見てきた経験から社長を志す

──株式会社Cheer up Jr.の事業内容について教えてください。

小学生社長の輩出と親子起業を目指すためのスクールの運営です。学習塾や習字といった子どもの習い事のひとつとして経営を学んでいき、実際に起業を目指すプログラムを提供していきます。小学校3年生以上を対象として、オンラインで全国どこからでも学べる仕組みを整えていきます。

──改めてこれまでのご経歴についてですが、新卒で入社した会社の営業を辞めて、オーストラリアへ留学するという大胆な決断をされています。この経緯について教えてください。

ネガティブな理由とポジティブな理由があるのですが、ネガティブな理由は、一度すべてをリセットしたくて留学した感じですね。小さいときからこれといった夢がない一方で、働いてお金を稼ぎたい気持ちだけはすごく強くて、努力した分だけお金になる営業職を選んだのですが、ちょっと頑張りすぎてしまって。

ポジティブな理由は、幼少期から高校生までずっと英会話を習っていて、短大も英文学科に進んだのですが、実際に海外へ行った経験がなくて。長期で海外に行き、英語力をもっと磨いたり、試したりしたいとずっと思っていたんです。

──1年間オーストラリアで過ごされた後は、そのままバックパッカーとなって世界20ヵ国を周るという、さらに思い切った行動を取られたそうですね。

オーストラリアですごく自分らしく過ごせて、さらに海外が好きになったんです。それで「もっといろいろな国を知りたい」と、持っていたスーツケースを捨ててバックパックを買い直し、また旅に出ました。

──バックパッカー生活のなかでは、現在に通じる経験もあったとか。

カンボジアなどには日本人が建てた学校もあるのですが、そこでのボランティア活動を通じて、日本とは全く異なる環境で生きる子ども達とたくさん出会いました。こうした恵まれない環境にいる子ども達を継続的に支援していくためには、やはりある程度のお金が必要だと気づき、今思えば社長を目指す一つのきっかけになりましたね。

──帰国後は山梨県へ戻られ、結婚と出産を経て、フランチャイズの学習塾を開かれたそうですね。

まだ子どもが0歳のときだったのですが、働いてお金を稼ぎたいけど保育園にはまだ預けられないということで、自宅でできる仕事として学習塾を始めました。

──以前から個人事業主のようなかたちで、事業を営まれてきたわけですね。

そうですね。小さい塾ではありましたけど、集客や経理関係もすべて自分で行なっていました。もともと誰かに雇用されて働くスタイルが自分には合っていないと感じていて、自分で経営がしたいという気持ちもあったんです。

ただフランチャイズですと、本社に売り上げの半分以上を渡す必要があったり、仕事の上でもルールがあったりと、自分の思うようにできない部分も多くて。「これは自分で経営してるうちに入らない」と感じてきて、やっぱり自分で一から会社を立ち上げたいと思うようになり、起業に向けて情報収集をしていくなかで「CEOオーディション」に出会いました。

CEOオーディション後の直談判で掴んだチャンス

──CEOオーディションを通じて、どういった学びや発見があったか教えてください。

CEOオーディションに参加した時点では具体的な事業の展望が全くなくて、「子どもに関わる事業がしたいです」と熱く希望を伝えただけだったんです。それをTeam Energy取締役の金田さんや審査員の方々が受け止めてくださり、Challenge Stageに参加した際には支援の札をあげてくださる審査員の方もいらっしゃって。

▲「CEOオーディション Challenge Stage」の選考は、挑戦者のプレゼンをジャッジし審査員が手持ちのカードを挙げるというものです。

その後、とある審査員の方からは子育てと社長業の両立についてお話を聞かせていただき、とてもいい学びになりました。

──CEOオーディションでは合格者のなかでも、特に土谷さんはオーディション終了後もチャンスを掴もうと行動されていると思います。この辺りを詳しく聞かせてください。

CEOオーディションはChallenge Stageで一区切りという形になり、そこで「あれ結局、社長になれてないな」とモヤモヤした気持ちが残って。そんなときに「CEOオーディションRadio Stage」の募集が始まったので、まずそこに応募しました。ラジオでは中村代表と初めてお会いできて、そこでTeam Energyの雰囲気や理念を改めて感じることができました。

その直後、今度はTeam EnergyのSNSで「社長を募集します」と宣伝が始まり、金田さんに直接「これって私が応募してもいいですか」と問い合わせて、話が進んでいきました。

──金田さんとの面談を経て、すぐに事業内容が決まったのでしょうか。

いえ、履歴書をお送りして、オンライン面談をして……と、他の方と同じ流れで選考を受けています。実はその間にメディアを通じて「小学生社長」の存在を知り、今まで曖昧だったビジネスモデルの形が見えてきたんです。

そのことを金田さんとの面談の際にお話したら、「ちょうどTeam Energyでも学生社長や子ども起業家を輩出するための部門を作ろうと思っているので、土谷さんにその部門をお任せしたい」とお誘いいただきました。

──Team Energyグループからの起業で魅力に感じた部分はどこですか。

全国や海外に展開するビジネスをしたいと考えたときに、やはり一人では難しいと思ったんですね。大きい会社の資本がバックにあるとやれることが全然違うと思っていたので、ぜひTeam Energyの力を借りたいと思いました。

日本中に「小学生社長」や「親子起業」を広めていきたい

──土谷さんはこれまで様々なかたちで子どもへの教育に携わってきましたが、「経営」を教えることが子どもの成長に繋がると感じた理由を教えてください。

私自身が幼少期から塾に通い、勉強をがんばってきた子どもだったので、その経験を今の子どもたちに伝えたいと思って学習塾をやってきたんです。ただ、今は学歴だけで評価される時代ではなく、少子高齢化によって社会構造も変わっていくなかで、勉強ができるだけでは将来幸せになれないのでは……と、漠然とした思いが芽生えていたんです。

その一方で私自身は、起業に向かって活動するなかですごく楽しさを感じていました。小さい頃からずっと夢を持てなかった私が、40歳にして初めて明確な目標を持って、自分から行動を起こせている。もし私が小学生のときに「起業」という選択肢を知っていたら、あんなに悶々とした日々を送らずに済んだかもしれないと考えるんです。ですから、今の子ども達に起業という選択肢を伝えてあげたいなと思って。

──改めて株式会社Cheer up Jr.が提供するプログラムについて、詳しくご説明いただけますか。

月2回の授業を2年間かけて行うプログラムで、1年目は「バーチャルカンパニー」を活用して社名や事業内容を決めたり、ロゴを作ったりしながら、会社作りについて学んでいきます。2年目はその会社をもとにして経営を学んでいき、プログラムの最後には現実での起業を目指して、CEOオーディションのキッズ版を開催する予定です。有益なビジネスモデルを作れた子には出資を行い、会社の立ち上げまでサポートしていきたいと考えています。

親子起業のほうでは「子どもが小学生になり、少し子育ても落ち着いたタイミングで新しいことに挑戦したい方」「以前から起業に興味があったけど、子育てがあるからと躊躇していた方」などを対象として、子どもと一緒に学びながら起業を目指すコースも用意したいと考えています。

──他社にはない強みはどのような点になるでしょうか。

やはり実際にTeam Energyグループで起業した数多くの事例やノウハウがあることですね。グループ内の先輩社長の方にも、ゲスト講師としてジョインしていただきたいと考えています。ただバーチャルで学ぶだけでなく、最終的に起業して収益を上げることを目標にできることが強みになると思います。ほかの習い事と比較しても、実際にお金を稼げたり、最終的には出資してもらえる可能性があったりするのは、大きな魅力になると考えています。

──最後に、今後の展望についてお聞かせください。

今後については、フランチャイズ展開を目標にしています。私と同じく、子育てをしている親御さんに「子育て中でもできる新しい働き方」として、Cheer up Jr.の事業を提供していきたいです。フランチャイズを広げることで、それぞれの地域で起業まで完結できるようなシステムを作ることが理想ですね。

将来的には教育機関との連携を目指していき、日本中に「小学生社長」や「親子起業」を広めていきたいと考えています。

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