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日本における女性経営者の割合は1割未満。さらに、起業に興味があるかとの問いに対し、「ない」と答えた日本人は男性で15%、女性に至っては42%というデータがあり、世間一般的には女性経営者はまだまだ少ない状況です。
そのような中で、Team Energyのグループ会社であるTeam Companyには4名もの女性経営者が活躍しています。
女性が人生の節目とキャリアを両立することは困難だとよく言われるため、女性が社長になるのは難しいのではないかと感じますが、実際はどうなのでしょうか。
今回の対談記事では、異なる業種で活躍する4名の女性経営者に、経営者としての道を進む上での秘訣や経験を赤裸々に語ります。
田中千穂(たなか・ちほ)
一般社団法人日本CEO協会 代表理事
大阪生まれ。コミュニティー運営管理者として2018年CEOmakeの活動に参加しプロジェクトサポート。2019年一般社団法人日本CEO協会の設立に従事、2021年4月同団体の代表理事に就任。起業家と経営者の橋渡しを行い、両者を結びつけるコミュニティー作りにも力を入れている。
高野美菜子(こうの・みなこ)
株式会社ストーリーテラーズ代表
京都生まれ。2021年、伝えたいことを、伝えたい人に文章で響かせる会社、「株式会社ストーリーテラーズ」を設立。『子どもも理解できるわかりやすさ』を軸とした独自のストーリーライティング手法をもとに、ストーリーを活用した企業の採用・広報支援にあたる。
山﨑史香(やまざき・ふみか)
グラフィックテラー株式会社 代表取締役
岩手県宮古市出身。地域福祉や、介護現場の問題・会議・話し合いを可視化するファシリテーションをメインとしたグラッフィックレコーダー。施設介護・在宅介護を12年経験後、地域に逢いに行くフリーランスの介護士福祉士として、全国での講演会や、初任者・実務者研修の教員に携わる。模造紙で描く可視化から、iPadでのデジタル可視化の両方を得意にしている。
佐々木裕実
株式会社Grandbois 代表取締役
大阪出身。アパレルの販売・接客を8年経験したのち、食パン事業の店舗立ち上げを3年16店舗を経験。今後は食パンのみならず、地産地消を活かした新商品開発を行い食の事業を拡大していき、地元特産品とコラボした商品開発に力を入れる。
起業に興味を持ったのは?
起業に興味を持ったのは22歳のとき。前職で働いていた会社では、経営者向けに研修・コンサルティングサービスを行っていました。夢を熱く語る姿を見て純粋に“社長ってかっこいいな”って思ったことがきっかけです。
女性経営者もいらっしゃったんですか?
いましたよ! ただ、男性経営者と比べるとそこまで多くはなかったと思います。
私が起業に興味を持ったのも、高野さんと同じくらいの歳でしたね。やりたいことにチャレンジできたらいいなと思ったときに頭に浮かんだのが、社長になるという選択肢だったんです。
経営者は責任が大きい分、目標を達成したときのやりがいや喜びは何にも変え難いですよね。
山﨑さんは、どんなきっかけで起業を意識するようになったんですか?
私は2011年に起こった東日本大震災ですね。20代で介護の道に進んだものの、当時のお給料で家族を養うのは難しく、働き方や将来について考えるようになりました。そんなときに色々なご縁が重なって、子どもの頃から得意だったイラスト通訳がビジネスとしてカタチになったという感じです。
起業ではなく、別の会社に転職して介護の仕事を続けるという選択肢もあったんですか?
ありましたね。ほかの介護施設に転職しましたが、12年間介護業界に携わるなかで、心を育ててくれたおじいちゃんおばあちゃんに恩返しをしたい気持ちが大きくなっていきました。それを実現するには、起業というカタチがベストな選択だった。たくさんの方に支えていただき今の私があると思っています。
私は父が会社経営者だったので、家族の影響が大きいかもしれません。
田中さんは一般社団法人日本CEO協会 代表理事を務めていらっしゃいますよね。
一般社団法人日本CEO協会は、経営者・起業家を目指す人と課題を解決したい企業をつなげる、ビジネスプラットフォームです。社長を輩出するCEOmakeの活動を続けるうちに、 「誰でも社長になれる」世の中を作っていきたいと思うようになり一般社団法人日本CEO協会を設立しました。
社長になってから自分の時間を作りやすくなった
実際、社長になる前と後で感じた変化はありましたか?
やっぱり経営者とお会いすることが増えました。それによりチャンスをいただけたり、さまざまな業種・業界の色々な方と出会う機会をいただけたりする機会は、代表になってからの方が多いと思います。あとは、自分の時間を作れるようになったことですね。
わかります。自分で時間をコントロールできるので、仕事とプライベートを両立できるのも経営者の良いところですよね。
私には小学生の娘がいるのですが、家族や子どもと向き合える時間を作れるようになりましたね。娘の顔を見た瞬間、疲れも吹き飛びます。
「経営者=自分の時間が少ない」というイメージを持たれがちですが、実は会社勤めよりも時間の融通が効きやすいんですよ。
私は逆にずっと仕事モードになっちゃうんですよね。社長になってからはさらに仕事中心の生活になりましたね。気づいたら夜中の2時を過ぎていた、なんてこともしょっちゅうあります。
めちゃくちゃわかります。特に会社を立ち上げたばかりの頃は、採用から制作物の納品まで全て自分1人でやらないといけないから、24時間365日ずっと働いている状態になるんですよね。
「PLAY WORK(遊ぶように働く)」という言葉じゃないですけど、仕事が好きな経営者が多いですよね。
仕事に夢中になると、つい時間を忘れて没頭しちゃいますよね。
適度に休憩を挟んでリフレッシュする時間を持つようにしないと、身が持たないですよね。複数の案件が常に同時進行している状態なので、スケジュールや進捗状況をメンバーと共有してキャパオーバーにならないようにしています。
周りの意見を聞かずに本当の自分が見えなくならないように、社長だからこそ自分を厳しく叱ってくれる環境作りを意識するようになりました。
経営に関するノウハウはTeam Energyがサポートしてくれる
経営知識やノウハウ不足に関する課題は今もあります。状況判断や意思決定に迷ったり悩んだりしたとき、共走者の方々にアドバイスをいただくことも多いです。経営者は孤独だと言われますが、経営豊富な共走者の方々の存在・意見は本当に心強いですね。
※共走者とは、Team Energyにおけるグループ会社の社長と伴走する経営のプロ
会社経営は本当にシビアな世界なので、どうにかならないことも多いんですよね。27歳で1社目を起業し、2社目に立ち上げたのが株式会社ストーリーテラーズでした。1社目は借金を抱えて失敗し、経営知識・ノウハウの必要性を痛感しましたね。
株式会社ストーリーテラーズの立ち上げにあたって不安はありましたか?
失敗を経てからの起業だったので不安でしたが、Team Energyに入ってからは経営者としての自信がつきましたね。
共走者の方から採用やキャッシュフローなど段階に応じた適切なアドバイスをいただけるので、現状や次のアクションが明確になります。経営知識やノウハウについて勉強になることも多く、何より着実に進んでいることを実感できる部分が大きいです。今の私、そして会社があるのはTeam Energyのサポートがあってこそだと思っています。
自分の会社や事業を理解している顧問の方が助言してくださるので、本当にありがたい環境だと私も実感しています。
経営のプロから経営判断いただけるのはTeam Energyの強みだなと思います。そもそも私が前任から引き継いで一般社団法人日本CEO協会の代表になろうと思った理由は、Team Energyの強力なサポートがあったからです。
そうなんですね。具体的にどんなサポートが決め手になったんですか?
事務周りの手続きを専任チームが行ってくれる点です。雇用契約書の作成、保険証の発行といった細かいバックオフィス業務の担当者がいるのは本当に心強いなと思います。
これからの夢や目標について
「考えや想いをうまく相手に伝えられない」というジレンマを解決し、みんなが笑顔になれる世界を広げるお手伝いができたらと思います。そして、ストーリーテラーズが大切にする世界観や理念に共感してくれる仲間とともに、成功体験を積み重ねていきたいです。
今よりも起業家や経営者を増やし、誰でも社長になれる当たり前の社会を実現していきたいと思います。
グラフィックレコーディング(以下、グラレコ)の価値や魅力をもっと広めて、海外進出も視野に入れていきたいと思っています。新しいことにどんどんチャレンジしていきたいです。
私の夢というか目標は、売上規模を億に乗せることです。多くの人に助けていただいたことを、会社や一緒に働くメンバーに還元していきたいですね。
さいごに
今回は、Team Energy株式会社のグループ企業であるTeam Companyの女性経営者4名による対談をお届けしました。
女性のライフイベントとキャリアの両立は難しいと思われがちですが、会社勤めよりも社長の方が仕事とプライベートを両立できるなど、社長というキャリアのメリットが大きいことがわかりました。
Team Energy株式会社は、弁護士や税理士、人事、ファイナンスなど専門知識が豊富な経営者が揃っています。女性経営者をサポートする体制も整っているため、社長になりたい方はTeam Energyに気軽にご相談ください。