目次
Team Energy(チームエナジー)株式会社。
「人は誰でも社長になれる」という想いのもと、年齢・性別・スキル問わず、社長をめざす人達の会社設立と事業成長を支援する会社だ。
そのTeam Energyの取締役CPO(Chief Produce Officer / 最高プロデュース責任者)が金田 隼人(かねだ はやと)さん。
金田さん(敬称以下略)は若干33歳ながら、数々の企業・組織で取締役・プロデューサー・アドバイザー・理事・客員教授などを務める、多様な経歴の持ち主だ。
2013年教育会社の取締役副社長就任、2016年株式会社ネームレス創業・代表取締役就任、2022年CEOオーディション総合プロデューサー就任。
また、株式会社ネームレスでは、個人活動や事業をプロジェクトを通じて成功に導くプロデューサーの思考法「プロデューサーシンキング®︎(プロデュース思考®︎)」を研究・実践・教育活動し、「一般社団法人PRODUCE THINKING LAB」を立ち上げた。
そんな多様な活躍を見せる金田がなぜTeam Energyに参画し、社長達の育成や支援に全力を注いでいるのか。その理由を紐解きたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【インタビュアー/ライター】
ー伝えたいことを、伝えたい人に、文章で響かせる会社ー
株式会社ストーリーテラーズ
ストーリーライター 平澤 歩
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
自分の思いを実現する人を、世の中に一人でも多く増やすために
「『自分の思いを実現する人を、世の中に一人でも多く増やしたい』
自分のこの考えを形にする方法は何かと思案した時、『社長になり、自らの思いを実現する事業を創る人を、たくさん生み出すこと』が、最良だと思いました」と金田は語る。
金田は大学時代、「世界の学生たちが何を考え、どんな将来を描いているのか」に関心を抱き、23ヶ国50大学を訪問する「世界一周大学巡り」を実施した。
様々な国の大学生に話を聞く中で、世界の多くの国では大学進学や将来のキャリアへの考え方が日本とは全く異なっていることに衝撃を受けたという。
「日本は『自分が将来、何に真剣に取り組みたいのか』をじっくり考える時間もないまま、『高校卒業後、大学に進学し、在学中に就職活動を行い、卒業とともに就職する』という、キャリアの歩み方が一般的です。
一方諸外国では、高校卒業後、すぐには大学に入学せず、『将来自分はどんなことがしたいのか、大学に進学するのか否か』について、じっくり考える期間を設ける人が多いのです。
また、大学卒業後の進路も新卒一括採用ではなく、卒業後にインターンシップなどを経験し、自分に合った就職先を見つけ、自分を提案することから仕事に就くことが多いです。
日本と海外のキャリアの歩み方はこんなにも異なっているのかと、衝撃を受けました」
そんな日本と海外の違いを目の当たりにする中で、自分が真剣に取り組みたいことを見つけた世界の若者達の、目標の実現へと向かう姿が、イキイキと輝いて見えた。
しかし一方で、日本では自分が情熱をかけたいものが見つからないまま、悶々と過ごしている人が多いことにも気づいた金田。
「まずは、人生の中で情熱を燃やしたいことや、心の奥底に秘めた思いに気づき、それを実現するために社長になって事業を行う。
こうした機会を日本中に提供することで、自分の思いを実現する人を世の中にたくさん増やしていきたい。
そう思うようになりました」
そうして金田は、地元の偉人であり、尊敬する実業家・渋沢栄一が、500社の設立に携わり、現在の日本の礎を築いたように、自分も500社の社長を世に送り出すことに寄与するというビジョンを持つようになった。
そして、自らアクションを起こし、今年2月から地元である埼玉県・深谷市の渋沢栄一政策アドバイザーに就任した。
Team Energyであれば、思いを叶える社長をたくさん輩出できる
その後、様々な事業に参画したり、自ら会社を設立したりするなど、ビジョンを達成するために奔走した金田。
しかし、自分一人の力で成しえることには限界があり、携わる会社の事業を大きく成長させることの難しさを痛感していた矢先、金田の人生を大きく変える運命の出会いが訪れた。
「あるご縁で、Team Energy設立者の中村に出会いました。中村は『100人、1000人の社長を生み出し、地球をより良くする事業を創っていく』という目標を持っています。私自身のビジョンと重なること、そして経営の幾多の困難を乗り越えてきた中村とであれば、目標の実現に向けて大きく歩みを進められると思い、参画を決めました」
その後、同社現社長の田中も参画。実は田中も、同社に参画する以前から『100人の社長を生み出す』という目標を持っていた。
全く異なる経歴であるにも関らず、同じようなビジョンを描いている中村と田中に、出会うべくして出会ったと感じた金田。
「他の人にはない圧倒的なスケール感の思考と実行力を持つ中村、クリアな視点で人や物事の真意を見抜く田中、そして、抽象度の高い世界観を明確に概念化・言語化し体現していくことが強みである私。
3人の掛け算で目標実現へのパワーを最大化し、Team Energyからたくさんの社長を輩出していけると信じています」
また金田は、Team Energyがたくさんの社長を育成し、世の中に輩出することには、特別な意義があると考えている。
「日本は数多くの社会的課題に直面しています。
これらの課題には多くの場合、政府団体や公的機関が取り組んでいますが、資金や人的リソースが不足し、どうしてもスピード感に欠けることが多いですよね。
競合他社が生まれ、互いに切磋琢磨することで品質が向上し、市場全体が活性化していくという点において、社会的課題の解決はビジネスを通して行う方が効率的だと私は考えています」
とはいえ、資金や人的リソースを確保して事業を立ち上げ、収益を上げることは生半可なことではない。
まさにこの難点を解決していくのが、Team Energyなのだ。
「『自分の思いを事業で実現すること』と『経営資源を確保し、収益を健全化すること』の両軸を可能にするのがTeam Energy。
そういった意味で、ここからたくさんの社長や事業が生まれることが、数多くの社会的課題の解決に繋がっていくと信じています」
人が成長し、その証を残すことができる社会へ
最後に金田に未来の展望を聞いたところ、こんな答えが返ってきた。
「一度きりの人生、生きた証を残したい。最終的には、Team Energyの社長達はもちろん、人が生まれてから死ぬまでの成長の証を後世まで残す、そんな社会システムを創り上げるのが夢です。
これからは、『一億総プロデューサー時代』になると私は思っています。
ビジョンを明確化し、リソースを調達し、プロジェクトを推進する。そんなプロデューサー思考を個々が持てば、自分だけでなく相手の思いを発掘し、実現化するきっかけになります。
大きな組織が最初に物事を動かすのではなく、個人の動きからまち・国・会社が動く。
そんな時代に突入した今、プロデューサー思考を個々人が持つことで、世の中にどんどん変革を起こすことができる。そして、その記録を後世まで残す、そんな社会システムを創り上げたいです!」
一人でも多く、自分の思いを実現し、きらきらと輝く社長を輩出するために。
金田は壮大なビジョンの達成に向けて、一歩一歩確かなステップを踏み続けている。