2024.06 02

CEOオーディション

CEO AUDITION ~延岡の社長プロデュース~ 合格者インタビュー【谷川亜希さん】6人の子どもを育てるママが挑む「病後児保育」問題


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CEO AUDITION ~延岡の社長プロデュース~ 合格者インタビュー【谷川亜希さん】6人の子どもを育てるママが挑む「病後児保育」問題

目次

6人の母がCEOオーディションに挑戦した理由

──ご経歴について教えてください。

延岡生まれの延岡育ちです。日南学園看護科に進学後、寮生活が合わず退学した後に社会へ出まして、16歳で主人と出会い、19歳で結婚・長男を出産しました。

そこから17年間は専業主婦として6人の子どもを育ててきましたが、一念発起して住友生命に勤め始めました。その仕事を通じて、改めて人のお話を聞くことが好きだと気付き、学校支援員という仕事に出会い、現在に至っています。もともと空手の指導や幼稚園の役員なども務めていたので、保護者の方々や子どもたちと出会う機会も多く、支援員の活動にも活きています。

──これまで地域や学校の役員会で精力的に活動されてきたとのことですが、そのきっかけについて教えてください。

長男が幼稚園に入ったときのことなのですが、役員決めのくじ引きがあり、役員に当たってしまったのが妊婦さんだったんです。それで、その方がすごく不安そうにしていたのを見かねて、「私がやります」と代わりに引き受けたのがスタートでした。

──そんななかで、社長を目指すCEOオーディションに挑戦しようと思った理由を教えてください。

もともと私が学校支援員になったのは「働くお母さんを助けるために何かできないか」という思いからでした。子どもが6人もいると相談を受ける機会も多くて、悩んでいる親御さんたちを笑顔にできないかと思い、活動を始めたんです。

そんななかで、教育委員会に参画されている知り合いを通じて「CEOオーディション」のことを教えてもらいました。その当時から「病後児保育」の問題をどうにかしたいという目標はありつつも、具体的な行動に移せずにいたので、オーディションを通じて何かが見つかるかもしれないと応募しました。

病後児保育の問題に取り組む原動力とは

──延岡の現状について、具体的にどのような問題があったのでしょうか。

当時、家庭教育学級長を務めていたご縁で、地域支援施設の建設委員会に関わる機会を頂いていたのですが、「地域支援で何が必要か」という議題で挙がってきたのが「病後児保育」だったんです。

実際に「病後児保育」の問題は、保護者同士の会話でも上がってくるんです。一番下の子がいま8歳なのですが、周りを見渡してみるとほとんどのお母さんが働きながら育児をされているんですよ。長男が小さい頃は専業主婦のほうが多かったので、明らかに状況は変わっています。

──病後児保育は「体調は良くなりつつあるが、病気自体が治りきっていないため、保育園などに預けることが難しい子どもを対象とした保育サービス」ですね。

そうです。例えば、新型コロナウイルスが5類感染症に移行されたことで、学校などでは5日間の出席停止期間が適用されています。けれど、子どもは回復が早いので、順調にいけば数日で元気になります。仮に3日で元気になったとしたら、残りの出席停止の2日間は親御さんにとって「子どもは元気だけど預けられないから、仕事に行けない日」になってしまうんです。

そこで求められているのが「病後児保育」なのですが、受け入れ可能人数が全く足りていません。これを延岡市と連携して民営化することで、働く親御さんたちの負担を少しでも減らしたいんです。

──「病後児保育」にそれだけの熱意を傾ける原動力はどこにあるのでしょうか。

一番大きいのは、3番目の子どもが白血病で闘病生活を送ったことです。いまは寛解状態で過ごせているのですが、病気のせいで2回ほど生死の境を彷徨うような入院を経験しているんです。その間には同じように闘病している子どもたちと親御さんを見てきて、なかにはお父さん・お母さんのほうが折れてしまっている姿もありました。ですから、少しでもそんな方々の助けになりたいという思いがあります。

チャレンジステージでゴールドカードとブラックカードを獲得

──チャレンジステージでのプレゼンは、あえて事業プランについてはお話されなかったですね。

はい、プレゼンは自己紹介をさせていただきました。私には誇れる学歴やビジネスでの成功もなく、人前で胸を張って言えることは6人の子どもたちを真剣に育ててきたことだと思って。もし投資や事業の伴走をしていただけるのであれば、私自身の人間性やどんな人生を歩んできたかを踏まえて評価していただきたかったんです。

──その結果、グループ内での提携を検討する「ゴールドカード」と、創業を支援する「ブラックカード」の2枚を獲得されました。

ずっと「場違いではないかな」と思っていたので、もう本当にびっくりしました。ただ、役員関係のお仕事でも痛感することがあるのですが、自分の信念を一生懸命に貫いていけば伝わるものはあって、見てくれている人はいると思うんです。

──オーディション中にはトラブルもあったそうですね。

プレゼン当日に、事務局の方々にすごく迷惑をかけてしまって。私はパソコン関係がすごい苦手で、プレゼンの資料も事情があってスマートフォンで作ったんですよ。それで、作成したファイルは事前に事務局宛にアップロードする流れだったのですが、プレゼン直前になってファイルを送れていないことがわかったんです。

私はもう慌てふためいていたんですが、事務局の方々がいろいろと確認してくださったおかげで、なんとか無事にプレゼンを終えることができました。

──CEOオーディションを通じて、どのような感想を持たれましたか。

日頃から会長や役員を務めさせてもらっているので人前で話すことには慣れているのですが、公の場での挨拶は当たり障りのない内容が多いですし、私個人というよりも会長という立場からお話することがほとんどなんですね。

でも今回のCEOオーディションは「自分自身を表現する場」なので、すごく悩みましたし、同時に楽しい経験をさせてもらったと感じています。

──最後に、今後の抱負や展望をお願いします。

事業としての完成形はいろんな人に伝えていて、実際に「協力したい」と手を上げてくださる方もいるので、できるだけ早く事業を形にしたいと考えています。やっぱり今まさに困っている親御さんたちがいるので、法人化に向けて私のできることなら何でもするという意気込みですね。

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