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2023.07 31

Team Energy Academia

教育伴走機関「Team Energy Academia」が生み出す社長育成の新パラダイム

  • 社長教育

教育伴走機関「Team Energy Academia」が生み出す社長育成の新パラダイム

目次

Team Energyが立ち上げる新たな教育伴走機関「Team Energy Academia」(以下、アカデミア)は、社長候補者の発掘から始まり、それぞれの社長人材、会社、事業が持続的に成長を遂げることを目指します。

この教育プログラムは、ビジネスリーダーに求められる知識や技術を学ぶだけでなく、Team Energyで活躍する社長同士の連携を深め、組織全体の知識を共有し高めることを目指しています。

今回は、どのようにして個々の成長を組織の成長へと繋げているのか、そしてその先に見える可能性について、アカデミアの発起人でもある当社CPOの金田に話を聞いて、深く掘り下げます。

金田 隼人
Team Energy株式会社 取締役CPO
1990年、埼玉県深谷市生まれ。大学在学中に、世界一周大学巡りを企画実施、複数社からスポンサーを募り23カ国50大学を訪問。2013年、教育会社の取締役副社長就任。「営業学」の研究をテーマにPBLを活用した独自プログラムを展開。2016年、株式会社ネームレス創業、代表取締役就任。大手企業・老舗企業など複数の企業や組織の新規事業に参画。2017年、大阪イノベーションハブ初の東京担当プロジェクトディレクター拝命。2019年から「プロデュースシンキング®︎(プロデュース思考®︎)」を提唱すべく研究活動・研修事業を展開。現在Team Energy株式会社でCPO(Chief Produce Officer)を務める。

Team Energy Academiaとは

アカデミアは、いわばTeam Energyグループの※コーポレートユニバーシティ(企業内大学)であり、Team Energyグループ内で次世代リーダーの育成および社長教育をしていく教育機関です。他のコーポレートユニバーシティとの大きな違いは、社長教育に特化していることです。

コーポレートユニバーシティとは
「企業が社員教育のために企業内に設立する教育メカニズム」の俗称である。 「独立した教育専門部門において、全社の経営戦略に対して、全社的に教育カリキュラムを企画・開発し、全社の体制で教育を実施すること」を目指す。

Team Energyは直近の目標として年間10社の会社設立を掲げており、まずは社会的意義のある会社を100社作ることが、その先の1000社設立につながると信じています。

これから多くの社長や会社を生み出し、成長させていくために、アカデミアはとても重要な施策の一つです。

アカデミアの根底には、「社長として必須な共通思考」そして「会社経営・事業創出に資する能力開発」という2つのコンセプトがあります。

学習方法は多岐にわたり、「セミナーのような講話形式」や「教習所のような講座履修形式」、「共走者が伴走するゼミ形式」で体系的に学ぶことが可能。

プログラムは、イノベーションの種を発見し、ビジネスモデルを創出し、投資や事業計画を策定し、事業構築を推進し、安定運営を実践するという一連のステップを経て、基本的な姿勢、思考能力、対人能力を養い、社長としての基礎力を身につけ続けることを目指しています。

Team Energy Academiaに込めた想い

アカデミアという語は古代ギリシャの「アカデメイア」に由来し、生存に必要な実学と、思考を深めるための哲学的要素、この2つが絶えず重視されてきました。Team Energy Academiaでは、実用的な能力向上だけでなく、企業文化の醸成にも焦点を当てています。私たちは、企業を発展させるためにはどのようなマインドが必要か、またそれを具現化する社長としてどのように成長するべきかという考え方を重視しています。これらの要素が欠けていてはアカデミアの本質は成立しないと考えています。

実務能力、あるいは「コンピテンシー」は、社長に必要な能力を明確に定義し、それを習得するためのカリキュラムを用意。企業文化の醸成には、企業が大切にするミッション・ビジョン・バリューなどを自身に関連づけて理解し、メンバー間での議論の場を提供します。

「組織内キャリア自立」という言葉が示す通り、個々の成長は企業の発展に寄与し、それはさらにTeam Energyグループ全体の成長につながるという考えが私たちの構想の背景にありました。

Team Energyは、絶えず新たな企業を創造し続ける組織です。これからも、異なる背景を持つ社長が経営を担っていく中で、このような教育の機会を作ることで、組織の中に共通言語が生まれることを期待しています。

Team Energyとの関わりを持ってから約2年が経ちますが、メッセージ性が強い企業であることに感銘を受けています。このアカデミアを通じて、Team Energyからのメッセージをより広く社会に共有していきたいですね。

Team Energy Academiaが解決する2つの課題

アカデミアによって解決したい課題が2つありました。

1つ目の課題は社長個人の努力や能力次第で成長速度が、大きく左右されることです。Team Energyとして社長と伴走するだけではなく体系的かつ実践的に学びの機会を作ることで、土台作りから事業の発展に向けたサポートが可能になります。

社長と共走者の1on1でも、「あの時のアカデミアで得た知識が活きているね」というやり取りが行われるなど、アカデミアでの学びがコミュニケーションを円滑にする助けとなっています。

そして私たちは、社長としての役割を果たす前に、社長自身が魅力的な人間であることを望んでいます。そのため、経営者のマインドセット、その基盤となる人間力の養成も期待しています。

2つ目の課題は、Team Energyに多くの社長が存在するにもかかわらず、これまで社長間の連携が十分に実現されていなかったという点です。具体的な事業の推進内容や、各自が抱える課題について情報を共有することで、相互の協力を促進し、全体としての組織力を向上させることを目指しています。

Team Energyグループの知と経験が結集

先述した1つ目の課題の原因として、個々の知識が組織全体の知識として結集されず、暗黙知が形式知に変換されない点が挙げられます。私たちの目指す方向性は、成功も失敗も、学びも気づきもすべてがアカデミアに集結することです。

そのために一方向的な講義形式の学習ではなく、アウトプットに重点を置いています。アウトプットされた内容が他のメンバーと共有され、それによって互いに学び合う環境を作り出すことが重要です。

以前は社長と共走者の間でのみ共有されていた情報が、Team Energyグループ全体で共有されるようになります。そして、それらの情報はログとして記録されます。これにより、個々の成長を実感しやすくなり、過去の経験もシェアしやすくなるのです。

現在はYouTubeやGoogleスプレッドシートを使って、過去のアカデミアをログにしていますが、将来的には形式知化をより進めるための新たなプラットフォームの導入も計画しています。

社長同士でメンター・メンティーになる仕掛け

2つ目の課題である「社長間の連携」に関しては、新たに社長が生まれた際に、先輩社長がメンターの役割を果たすような環境を整えていくことが目標です。

アカデミアでの学びと事業での成功・失敗経験を持つ社長が、新たに設立される会社の社長に対し指導を行う。このようなメンター・メンティー制度を通じて、Team Energyの教育と成長の基盤を作りたいと考えています。

その結果、企業の持続可能な成長を支える風土が生まれ、良い意味でTeam Energy(親会社)とTeam Company(グループ会社)との境界が曖昧になることを期待しています。

新たにTeam Energyに参画する社長へのオンボーディングとしても、このメンター・メンティ制度は有効と思われます。この制度は単に階層的な指導ではなく、共に社長という立場から得られる教訓や示唆を先輩社長から受け取る有意義な機会を提供します。

また、メンターとなることで自己の成長も促され、コーチング力が養われるという付加価値もあります。創業者の中村も最近言っていましたが、企業の発展はマネジメント、社長個人の成長にはコーチングが重要な要素であると考えています。

既に社長同士の価値ある交流が生まれている

皆さんが本当に集中して学びに取り組んでくれているのが、実際の過去のアカデミアの雰囲気からも伝わってきます。普段から真剣に事業に取り組む社長たちには課題意識があり、学んだことをスポンジのように吸収しています。

アカデミアは自分自身の課題を明確化する機会でもあります。その課題に向き合い、新たに学んだ知識を実践に反映させる姿は大変印象深いです。

学んだフレームワークを活用してみることで、現在会社で発生している問題の原因を特定することにもつながっているんです。

私たちは一方的に知識を教えるのではなく、各社の状況を見て、優先的に学ぶべき内容を研修として提供します。

また、アカデミアでは社長同士の交流も生まれ、互いの強みを活用する機会が増えています。

例えば、サイエンスマスターの奥村さんグラフィックテラーの山﨑さんにSNS運用を学びたいという相談があったり、AILEの採用について中島さんストーリーテラーズの高野さんに意見を求めるなど、各社長の強みを活かし合う価値ある交流が生まれています。

これはそれぞれの社長の強みが可視化され、互いの資源を最大限に活用する機会となっていますね。

Team Energy Academiaの展望について

現在は各社長向けの教育を主に行っていますが、次の段階では幹部候補の育成も視野に入れています。

アカデミアの目指す方向性は、単に現在の社長層に留まらず、グループ内の他のメンバーも含めた包括的な教育プログラムを展開することです。また、Team Energyで社長を経験したいという意欲的な外部の方々にも、積極的に参加を促していきたいと考えています。

ゆくゆくは、アカデミアの存在が後押しになって、Team Energyで社長に挑戦する人が増えるようになってほしいですね。

さらに発展的な話をすると、Team Energyの社長だけでなく、各社の従業員全員に対するタレントマネジメントも行っていきたいです。それにより優秀な人材を社長に昇進させる機会が生まれ、グループ内で人材のシェアリングが可能になります。これにより、グループ内転職も実現可能となり、ホールディングス経営の強みを活かすことができます。

Team Energy Academiaに興味を持たれた方は、外部の方でも参加できるプログラムもあります!

社長を目指す皆さまの参加を心からお待ちしております。

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