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「共経営」を掲げるTeam Energy株式会社は、専門スキル・知識を持ったプロフェッショナルが集まる会社です。地球上で最も社長が輩出される会社を目指すTeam Energy。2023年1月現在、Team Energyグループ・22社(以下、Team Company)が共経営に参画しています。
グラフィックテラー株式会社の代表取締役を務める山﨑史香氏も、Team Energyのグループ会社で社長を務める1人。今回は、グループ企業社長からTeam Energyに入るまでの経緯と今後の展望について聞きました。
山﨑史香
グラフィックテラー株式会社 代表取締役
岩手県宮古市出身。地域福祉や、介護現場の問題・会議・話し合いを可視化するファシリテーションをメインとしたグラッフィックレコーダー。施設介護・在宅介護を12年経験後、地域に逢いに行くフリーランスの介護士福祉士として、全国での講演会や、初任者・実務者研修の教員に携わる。模造紙で描く可視化から、iPadでのデジタル可視化の両方を得意にしている。
Team Energyは、自分1人ではなし得ないさらに大きな夢を実現できる場所
高校卒業後、地元の医療福祉専門学校に入学した山﨑さん。介護福祉士資格を取得し、介護業界でのキャリアをスタートさせました。
「専門学校で介護福祉士の資格を取得し、宮城県の介護老人保健施設に就職しました。なかには、寝たきりで自力で寝返りを打てない方もいます。寝ているとき以外はずっと、真っ白い天井だけを見て過ごしているんです。真っ白い無機質な世界を変えたいと考え、そのとき思いついたのが天井画でした」
利用者のご家族から聞いた、「春は家族全員でお花見を楽しんだ」という話を忘れられなかったと言います。
https://sotokoto-online.jp/people/6299
山﨑さんが手掛けた天井画。
「家族との大切な思い出を、アートで再現したいと思いました。仮にお花見の思い出を忘れてしまったとしても、思い出に溢れた空間を作りたかったんです。天井の桜を見た瞬間、目をキョロキョロさせて喜ぶ利用者さんの姿は今でも鮮明に覚えています。それから、窓ガラスをアートしたり、ホワイトボードに絵を描いたり、イラストを使って入居者の方とコミュニケーションを取るようになっていきました」
しかし、上司の反応は冷ややかで“仕事は遊びではないんだから”と注意を受けることもあったそうです。
「学習障害があり、文章の読み書きが苦手だったんです。そのため、学会や会議の資料や報告書も全部イラストで描いてしまい、始末書を書かされたことも……。言葉で想いをうまく伝えられない自分が嫌になり、気づくと円形脱毛症になっていました」
2011年3月11日に起こった東日本大震災をきっかけに人生観がガラリと変わります。
「思いや感情を言葉にしないと相手に伝わらない。でも、私と同じように世の中には言葉で伝えるのが苦手な人もいます。イラストを使って自分の想いを伝えることも、コミュニケーションのひとつなのでは? と考えるようになりました」
グラフィックレコーダーの道へ
「本屋でたまたま手に取った本のタイトルに“グラフィックレコーディング”と書かれていました。ページをめくり読み進めると、私が今までやってきたのは目に見えないモノを可視化するグラフィックレコーディングという技法だと知り衝撃を受けましたね。
グラフィックレコーディングと聞くと馴染みがないかもしれません、簡単にいうと頭の中のイメージを図解や、イラストでリアルタイムに伝えるというものです。私は、グラフィックレコーディングではなく、大切なもの・こと・情熱・ビジョン・history・ストーリーを描いて通訳する可視化全般を“イラスト通訳”と呼んでいます」
山﨑氏のイラスト通訳はわかりやすいと評判を呼び、厚生労働省や金融庁・環境庁など多方面からのオファーが殺到。大手企業や外資系企業の会議、商品開発などイラスト通訳としてのキャリアをスタートさせた山﨑さんに、転機が訪れます。
グラフィックテラー株式会社を設立しCEO・CCOに就任
山﨑さんがこれまでに手掛けたグラフィックレコーディングの数々。
「あるご縁でTeam Energyの代表・中村と話す機会がありました。私の作品を見た中村が、“こんなに素晴らしい技術を広めないのはもったいない!”と言ってくださったんです。長年抱えていたコンプレックスを、はじめて認めてもらえた気がして本当に嬉しかった」
後日、中村代表の誘いでTeam Energyの経営合宿に参加。
「Team Energyの未来について熱く語る代表の姿に圧倒されました。それを見た経営者の方々が“中村さんがあんなに頑張ってるんだから、我々も負けていられない”と口々に言っていて、純粋にかっこいいなと思ったんです」
「もっと、新しい価値をつけて、うちでやってみないか」という中村代表からのスカウトを受けて、2022年1月11日に「グラフィックテラー株式会社」を設立しました。
「中村代表は『自由に好きなようにやっていい』と言ってくださったのですが、正直不安はありました。話し合いを進めるなかで、私が今までやってきたプロセスや私たちの想いを尊重してもらえて本当に嬉しかったです」
Team Energy株式会社は、人事・採用、バックオフィス、ファイナンシャルなど専門スキルや知識を持った”共走者(グループ会社の社長を伴走支援する経営のプロ)”が、グループ会社の成長を土台から支えています。
「今のビジネスをスケールして、描いて通訳する人が増えたら、【その人らしさ】を取り戻す。力強さを感じて生きれる人を増やすことができると思いました!広い世界を見られるかもしれない! とワクワクする気持ちの方が大きかったですね。スピード感を持って成長していく方が絶対に楽しいと思ったんです」
みんなで経営して会社を育てていくというTeam Energy株式会社の「共経営」のしくみに共感し、ジョインすることを決意。この共に育つ森の木の一つとしてどんどん成長していきたいです。
「今でこそ少しずつ、認知度が上がり活躍の場が広がっているグラフィックレコーディングですが、『グラフィックレコーディング=落書き』というイメージを持つ人も一定数います。そのため、数百億円規模のグループ企業の中の1人の社長であるということが大きな自信につながっていますね。何か新しいことにチャレンジしたいと思ったとき、迷いなく挑戦できますから。
Team Energyに入ったことで、なかなか出会えない方々とお仕事する機会をいただけるようになりました。大手企業の会議、セミナーや講演会などに登壇することも増え、イラスト通訳という仕事を知ってもらうきっかけにもなっていると感じます」
さいごに
Team Energy株式会社は、“社長になりたい”、“事業の規模を拡大したい”といった夢に向かって頑張る人を全力でサポートする体制が整っています。自分だけではなし得ない目標を実現できたり、普段は出会えない人と繋がりを持てたりできるのも、Team Energyならではの魅力です。